養生という概念は
東洋医学とりわけ日本古来のからだ観
において大切なものです。
「女性臨床鍼灸ならまち月燈」開院以来
多くの女性のこころとからだを
診てまいりましたが
情報過多のこの時代には
リテラシーの高い女性ほど
混乱されているように思います。
西洋医学による治療にせよ
東洋医学による鍼やお灸
漢方にせよ
治療と名のつくものには
選択の自由はあるものの
主体はあなたではありません。
痛みに鎮痛剤、辛さに安定剤
血圧が高いと降圧剤
お薬が増えていくのが怖い
いつまで飲めばいいのかわからない
だから体に優しそうな漢方を試してみたい
でも漢方もお薬だから鍼灸を・・と
鍼灸院に来てくださる方は多いです
でも、治療内容を決定するのは、
医師であり、薬剤師であり、鍼灸師です。
医師や薬剤師が処方を決定するように
鍼灸師はツボを選び鍼やお灸を施します。
どこかが痛い、辛い症状があるときに
その症状を取ってほしい
と思うことは当然です。
多くの方は、西洋医学的な「治療」
という概念により
治してほしいと思って鍼灸院に来られます。
でもそうではない。
ここは治療する場ではありません。
あなた自身の治る力に
スイッチを入れるだけです。
といつも「女性臨床鍼灸ならまち月燈」
では申し上げておりました。
東洋の健康観とは
西洋医学のように一方向に
悪い方向から良い方向に
ベクトルを向けるのではなく
中庸という中心軸があって
右に偏っても左に偏っても
目盛りを中央に戻すような
淡々とした地味な日々の営みです。
からだという自然。
お花や野菜を育てるときも
まず土からつくらないと
おいしい美しい収穫は得られません。
耕されていない荒れ野に
根は張れませんし
成長を焦って化学肥料をどっさりかけても
悲しい結果を生むだけです。
日々の養生が、
のびやかな自分という自然を
自ずから育ててくれます。
「奈良女子養生舎」は
あなたがあなたらしく、
こころやからだの声を聴き、
健やかに生を紡いでいくお手伝いをする場
として始まりました。
「指掌圧整体」という技術により
双方向の氣のやり取りの中で
日々の養生が
よりスムーズにすすむような
お手伝いをさせていただく場です。
治療院ではなく
リラクゼーションでもない。
ここはあなたの養生していく毎日に
寄り添い、伴走していく場所です。
お茶もでないし、足湯もありません。
ここはひたすらにあなたの
いのちに対峙する場です。
主体はあなたです。
私たちは東洋医学の知識と
日本古来のからだの知恵
女性としての共感を
深く深く自分自身も学びながら
あなたがよりよく生きていく
お手伝いができるように
氣を整え
こころを整え
からだを整え
場を整えて
お待ちいたしております。
月燈整体(つきのあかりのせいたい)とは
日本古来の身体の使い方や
養生の知恵と
東洋医学の知見が合流した
こころとからだ観のもとで
陰と陽、寒と熱、右と左、上と下
浅層と深層、全部と細部
といった対立した概念の中庸をとること
バランスをとることを目的にしています。
着衣のまま、横向きに受けられる
指掌圧整体と
脱衣の上、ほんの少しのオイルで
深層に滞るお疲れにアプローチする
スウェディッシュマッサージの
二種類のコースから
お選びいただけます
どちらの技術も
熟練したセラピストが担当いたしますが
国家資格者による治療院ではなく
もみほぐしやリラクゼーションでもなく
女性整体師による
女性専用整体院での施術です。